以前、HODINKEEの“2本限りのコレクションを選ぶなら〜”という記事を読んでから、「自分ならどれを選ぶだろう?」と考えていました。
腕時計好きな人間としては、世の中に数ある腕時計の中から2本だけに絞るのはかなり大変ですよね。腕時計に何を求めるかは人それぞれですし、きっといろんな答えがあると思います。今回は私なりに考えたポイントを整理してみましたので、もし一生ものの腕時計を2本だけ揃えたい!というような方がいましたら参考にしていただければと思います。
私が選んだ2本
(左)チューダー ブラックベイ・フィフティエイト & (右)ジャガールクルト レベルソ・クラシック・ミディアム・スモールセコンド
いきなりですが私の選んだ2本は「チューダー ブラックベイ・フィフティエイト」と「ジャガールクルト レベルソ・クラシック・ミディアム・スモールセコンド」です。
今回の記事のきっかけになったHODINKEEの記事と1本は同じですね。まぁ自分がフィフティエイト関連の記事を読み漁っていて見つけたものなので当たり前なんですが・・・汗
フィフティエイトは小さめサイズでヴィンテージ感溢れるデザインでありながら、十分なパワーリザーブと防水性があり、デイリーウォッチとして最適です。チューダーはロレックスやオメガに比べると地味ですが、「時計好きの人だけが知っている」くらいの方が着けやすいです(人の目を気にしすぎかもですが)。
レベルソはタンクと並ぶレクタンギュラーの王道です。上品なルックスでドレスウォッチとして選出しました(その出自はスポーツ用ですが・・・)。スーツやジャケパンとはもちろんのこと、カジュアル服の“外し”としてもなかなか活躍してくれそうです。こちらもチューダーと同じく時計好きの人だけが知っているブランドですし、その歴史や品質を考えると良心的な価格帯だと思います。
2本だけの腕時計コレクションのポイント
ポイント1. 着用シーン
まず着用シーンは最初に考えました。いわゆるオンとオフですね。オン=仕事、冠婚葬祭などでオフ=休日、レジャーです。元々仕事では比較的カジュアルな服装が許されていたので、私の場合はオン=仕事ではなく、冠婚葬祭やドレスコードのあるお店に出かけるシーンを想定しました。オフの方は休日に出かけたり、汗や水がかかるようなレジャーを想定しています。写真が好きなこともあって、夏場に旅行先で汗をかきながら写真を撮り歩くことなどがあるので、そういう使い方にも耐えてくれる丈夫で水に強い時計が候補になりました。
ポイント2. 機能性
腕時計にはたくさんの種類がありますが、ほとんどがツールとしての機能として生まれました。視認性の良いパイロットウォッチや時間を計測できるクロノグラフ、深い水深にも耐えられる防水性を備えたダイバーズウォッチなどです。
個人的には「1.着用シーン」の項でも挙げたように、機能として必要性を感じるのはダイバーズウォッチのような防水性くらいです。
ポイント3. デザイン
デザインは着用シーンや機能性とも関連しますが、ここでは主にサイズと色、雰囲気(クラシックorモダンなど)を指します。
私はファッションが好きなので、時計だけでデザインを考えることができませんでした。トップスや靴、小物などトータルで自分の好きなファッションと相性が良いかが気になりました。
存在感が強すぎて悪目立ちすることなく、さりげなく体の一部として馴染んでくれるようなものが理想です。
身につける人の体格にもよりますが、丸型であればおおよそ40㎜以上でリューズガードがあったり、機械式クロノグラフで厚みがあったりすると時計の存在感が強くなる感じがします。
雰囲気としては、ラグジュアリーさやスポーティさよりも、クラシックでどこか懐かしく、上品な佇まいがあるものが理想です。
ポイント4. ムーブメント
腕時計好きであればやはり機械式を好む人が多いと思います。私も同じで、やはり機械式に憧れます。機械式が好きな理由は「リューズでゼンマイを巻き上げる作業の楽しさ」と「スムーズに流れるように動く秒針の愛らしさ」があります。なのでクオーツやソーラーではなく、自動巻きや手巻きの時計が候補になってきます。
ポイント5. ブランド
腕時計を選ぶとき、どのブランドのモデルにするか結構悩みますよね。機械式の高級時計になってくるとその素材や機能といった腕時計の本質価値だけでなく、作り手の歴史やポリシー、世間のイメージといったブランドも同じくらい重要になると思っています。身につけるものはその人の価値観を表す面もあるので、自分の価値観にあったブランドを選びたいですよね。私の場合はこれみよがしな高級ブランドだと分不相応だと感じてしまいますし、一般の人から見ていかにも高級時計という印象のブランドは避けて選びました。
ポイント6. 価格
ここまで色々書きましたがなんだかんだお金がないと買えませんよね。普通の会社員が買えるレベルのものだと、2本合わせて100〜200万円くらいが妥当かと思います。2本のうちどちらかを高くして、もう一方を節約することもできますし、これは完全に個人の懐事情によるので、時計だけにお金をかける人はもっと高いかもしれません。私の場合はおおよそ150万程度の想定です。
まとめ
腕時計って次から次に欲しいものが出て来ますよね。私も2年おきくらいに時計を買っていますが、結局一番最近買った時計ばかりをみについけてしまい、過去の時計たちは眠ったままになってしまうことが多いです。予算だって限られますし、どうせ買うならちゃんと活躍させてあげられる時計を買いたいですよね。
今回は2本だけに絞ってみましたが、3本、4本でも全然ありだと思います。2本だと結構ストイックに絞り込まないといけないので大変ですしね。。
本数を絞り込んでいく過程で、自分が本当に大切にしている基準が見えてくるので、今後の腕時計選びがよりシャープになると思います。そして何より2本何を選ぶか考えている時間が楽しいので、時間があればぜひ考えてみてください。