シンプルな服装に革靴を合わせていると、思っていたよりも地味になってしまうことはないでしょうか?
「ぽってり目のプレーントゥはカジュアルでも履けるって聞いていたのに
いざ履いてみると地味に見えてしまってなんだか思っていたのと違う・・・。」
そんなときは靴紐を交換することで、地味さを解消することができます。
というのも、靴紐のバリエーションを知って、どんなデザインがカジュアル寄りなのかを理解することができれば靴の雰囲気をファッションに合わせることができるからです。
目次
靴紐の特徴
■紐の形
これは大きく分けると丸紐と平紐の2つになります。
丸紐は革靴に最初から付属していることが多いもので、文字通り丸い形の紐です。
シンプルな見た目で冠婚葬祭などのドレス靴にぴったりです。
対して平紐は、リボンのように平たい形をした紐になります。
平たい分だけ締める面積が大きくなり靴のフィット感が向上します。
また、見た目にボリュームが出るためカジュアルな印象になりやすいです。
上が丸紐、下が平紐です。
■セルの材質、色、形状
セルとは紐の端を束ねたパーツの部分です。付属の紐だと大抵はプラスチック製ですが、他にも金属製のものもあります。先端が空いた筒のようになっているものもあれば、弾丸のように先端が丸く閉じているものなどもあります。
■ロウ引きの有無
ロウ引きとは紐にロウを塗ってコーティングしてあるもののことです。
ロウが引かれることで紐が毛羽立ちにくくなり、艶が出てドレス系の靴にも合わせやすくなりますが、その分ややほどけやすくなります。
蝋引きの中には蜜蝋という普通の蝋よりも摩擦の大きいもので加工されているものがあり、その場合はほどけにくさも備えています。
靴紐を変えた際のイメージ
靴紐を変えることで実際どの程度印象が変わるかを試してみたいと思います。
今回比較に用いるのはチャーチのシャノンです。ぽってりフォルムで重厚感のあるソールを備えた外羽根のプレーントゥで、もともとドレスからカジュアルまで幅広く対応できる靴ではありますが、やはり黒のプレーントゥですのでそのままではややドレス感が強くみられます。
■まずは通常の付属の靴紐
付属の紐は細くてシンプルな丸紐です。靴紐の主張が少ない分、靴本体の魅力を最大限引き出してくれます。シルエット的にはカジュアルにも向いている靴ではありますが、この状態だとやや地味に見えなくもないですね。
■比較その1
1枚の写真で違いがわかりやすように、向かって左はゴールドセルの細め平紐、右はシルバーセルの太め平紐にしています。
同じ平紐でも左の細い方は上品ですね。細い平紐とゴールドのセルが合わさって華やかさがあります。右は太めの平紐とソリッドなシルバーのセルでワークやストリート系のファッションに合いそうな雰囲気になります。
■比較その2
こちらも比較その1と同じく、向かって左はゴールドセルの細め平紐、右はゴールドセルの太め丸紐にしています。
比較2では左右とも同じゴールドのセルで、平紐か丸紐かの違いです。右の丸紐は平紐に比べてカジュアルですが、セルのおかげで華やかさも併せ持っている感じがします。
靴紐の長さの決め方
靴紐を購入する際に実は一番困るのは長さです。靴紐の長さは紐を通す穴(=アイレット※鳩目とも言う)の数からおおよそ決めることができますので参考にしてみてください。穴の数と長さの対応は以下の通りです。
【アイレットの数】:【長さ】
2アイレット :55~60cm
3アイレット :60~65cm
4アイレット :70~75cm
5アイレット :75~80cm
6アイレット :85~90cm
7アイレット(ブーツ):110~120cm
8アイレット(ブーツ):120~130cm
おすすめの靴紐ショップ
靴紐を購入するなら私も愛用しているMOND SHOELACEさんがおすすめです。
こちらのショップでは丸紐、平紐、長さ、ロウ引きの有無、紐色、セル色をカスタムして自分好みの紐を購入することができます。またセル部分が壊れたりした場合も永久交換保証なので安心です。
今回の記事を参考にして、ぜひ靴紐の交換にチャレンジしてみてください。きっと手持ちの靴たちの新しい魅力を引き出せるはずです!